杉野なつ美のつぶやき
どうも!半年振りの「つぶやき」登場の杉野です。
まずは御礼を。
ジェネレーションギャップVol.2「部屋と僕と弟のはなし」を観に来て下さった皆様、
本当にありがとうございました。
7月6日、無事公演を終えました。
まあ千秋楽に、ベテランのY崎さんが、「俺のブリーフ」と言うところを「俺のパンツ」と言ってしまい、そのあとの芝居がグズグズになってしまうという、まさかの失態を除けば…。
あと主役のO竹くんが、O関くんとの二人のシーン中に咳が止まらず、途中で水を飲みに行くというハプニングを除けば…。
そして座長が観に来た土曜の夜。だみ声で大竹くんに「あんた昔からずっといい男だよ」と脅しのような愛の告白をして去って行くK下さんが、セットの壁に激突して「痛いじゃないの!」と逆切れしながら退場したのを除けば・・・本当に本当に、無事に公演を終えることが出来ました。これも皆様のおかげです。
さて、今回の私は「下の人」という地獄の使者のような役をやらせてもらったのですが、この役は劇団K助の公演では、主催者であり、作・演出でもある金沢知樹さんがやられていました。
実は私はこの公演を観ていなくて、大関君に本を渡された時に、初めてそのことを知らされたのです。
男性がやっていた役を女性がやる。
別に宝塚の男役風にやるというのではなく、私のために大関君が書き換えてくれたのです。
その結果が・・・・おかっぱのカツラを被って、「座敷わらし」と言われることに激怒するキャラクターということです。
杉野なつ美と言えば「カツラ」というくらい、舞台では本当よく被っています。
最近地毛で出たのは去年の本公演「昭和クエスト」でラストに出て来る、
大笑いするPTAのお母さん役ぐらいではないでしょうか。
今回使ったカツラは予算の関係上、SET稽古場の小道具置き場で眠っていた、
誰が使ったともわからない、ざんぎりカットされた無残なものでした。
それを試しに被ったら、まあまあイケルということで、尚且つSET御用達の美容院の店長・釣(つり)さんにお願いしてカットしてもらったんです。
その経緯は、メイキングビデオに収録されてますので、良かったらご購入の上ご覧下さい。
いやあ、しかし・・・。
役者人生29年。これほど似合うと言われたカツラもありません。
観に来てくれた人の8割方が、地毛だと思っていました。
「すごいなあ、なつ美。役のためとはいえ、あんな頭にするなんて」・・・と言って。
誰がするかい!
山崎さんの奥様で、元ジューシーフルーツのイリヤさんは
「なっちゃん、ずっとあれで行けばいいのに」
小倉さんも全く同じご意見で
「杉野、あの頭で当分やれよ」
他にも同様の意見が多数ありました。
う~ん・・・・。
まあ、出オチにならなければ、今後もやってもいいかなとは思いますが・・・。
今後演出する方の判断にゆだねたいと思います。
では最後に、そのカツラの写真をごらん下さい。
ちょうどいい高さのカツラ台がなかったので、ペットボトルに被せておりました。
使用前
使用後
去年のGGでは台本も担当していたので、そちらを直すことに時間と気持ちを取られることが多かったのですが、
今回はしっかりした台本もあり、しかも大関くんが、私のキャラクターに合わせて書き換えてくれたおかげで、
心底役を楽しみながら演じることができました。
また来年、ステキな役に出会えることを楽しみにしています。
長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合い下さった方、ありがとうございました。
今後とも、「ジェネレーションギャップ」をよろしくお願い致します!
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Comments
声高らかに金沢さんが膨張色(ごめんなさい)の白スーツで演じられていた役でした。思い出しました。
ところで、杉野さんの存在感すごいです。教え子(ですよね?)たちに全然負けていない。幕末幻妖伝の役名まで飛び出して。それも「気遣いの人」、教え子の演出や、彼を立てようするベテランの親心もあってのことと思います。笑って、泣いて、大満足の千秋楽でした。次も期待しています。
Posted by: 亮 | July 08, 2008 06:32 PM